女性こそ気をつけて、下腹部の痛み ２

■　女性こそ気をつけて、下腹部の痛み ２


女性特有の下腹部の痛みというと、やはり子宮あたりが気になるはずです。
前回、心配のいらない下腹部痛についてお話していますが、今回は問題のある痛みと病気のお話をしましょう。


・子宮内膜炎

子宮内膜炎とは、子宮の内膜に炎症が起こる病気です。なんらかの細菌が、子宮内に入り込んだことによって起こります。主な症状は、下腹部痛・腰痛・不正出血・月経血量の増加など。

とくに、月経中の痛みが急に激しくなったり、いつもよりも出血の量が増えたりしたなら、子宮内膜炎が疑われます。月経前後や産後、またはほかの病気などによって体の抵抗力が落ちている時期は、いつも以上に注意が必要です。

子宮内膜症をそのまま放置してしまうと、不妊の原因となる場合もあります。妊娠を望まない方や症状が軽い場合なら、経緯を見守ることが多いのですが、どちらにしても早めの受診をお勧めします。


・子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の筋肉部分にできる良性の腫瘍のこと。小さいものを含めれば多くの女性が持っていると言われています。サイズが小さければそれほど心配ありませんが、時には10センチ以上もの筋腫ができてしまうケースもあります。

珍しい病気でないので、身近な人に子宮筋腫があるという方も多いのではないでしょうか。女性にとって、耳にする機会の多い病気かもしれません。

代表的な症状は、月経血量と痛みです。月経期間以外に不正出血や下腹部の張りや違和感・貧血等を感じることもあります。月経を繰り返すたびに症状が重くなる場合は注意が必要です。半固形状の月経血が出るケースも多いので、しっかりと状態をチェックをしましょう。


・卵巣腫瘍

言葉のとおり、卵巣に腫瘍ができるのが卵巣腫瘍です。卵巣は子宮の左右に一つずつありますが、ほとんどの卵巣腫瘍は、いずれか一方の卵巣に発生します。卵巣腫瘍には良性のものや悪性のもの、そして、そのどちらの性質も持つ中間的なものの３種類に分けられます。

主な症状は、下腹部痛・腹部の膨満感・便秘・頻尿などですが、症状が全くでないケースも多くあります。無症状だと、発見が難しいことになります。


・子宮外妊娠

通常の妊娠は子宮の中でおこるのですが、子宮腔以外に受精卵が着床するのが子宮外妊娠です。妊娠のうちおよそ１パーセントの確率で見られる妊娠です。我慢できないほどの激しい下腹部痛に襲われたるなら、子宮外妊娠が疑がわれます。

「妊娠」という言葉になってますが、子宮外で妊娠した場合には赤ちゃんが育つことはありません。そのままだと、卵管の破裂によって大量出血を招く危険もあります。なるべく早くに病院を受診してください。


・骨盤腹膜炎

子宮や卵巣というのは、骨盤腹膜によって守られています。この骨盤腹膜に炎症ができてしまった状態が骨盤腹膜炎です。原因の多くは、性行為によって感染するとされていますが、必ずしも性行為が原因とは限りません。ほかには、子宮内膜炎が重くなって骨盤腹膜炎へと移行するケースなどもあります。

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女性こそ気をつけて、下腹部の痛み 1

■　女性こそ気をつけて、下腹部の痛み 1

下腹部に、突然痛みを感じたことはないでしょうか？

男性の場合、下腹部に違和感や痛みを感じる機会はそうあるものではありません。
だから、突然に痛みがあったときは、非常に心配になるのです。

いっぽう、女性のほうは痛みに慣れてます。
すべての女性とはいいませんが、毎月の月経で下腹部の痛みに慣れている方が多い。少しの痛みでは同様しません。『そろそろ生理の時期かな』と、放置してしまうことがありそうです。つまり、危機感に温度差があるわけですね。

その痛みは不自然ではないでしょうか？
生理とは関係ない時期に痛みがあったり、痛み激しくないでしょうか
おかしな痛みがあったなら、注意する必要があります。


２回にわけて、女性の下腹部痛がおこる原因と、痛みをおこしている病気についてお話します。
今回は、心配のない下腹部痛についてです。

安心できる（？）種類の痛みがわかっていれば、それ以外の痛みに対して危機感をもつことができますよね？
肩透かしかもしれませんが、知っておいて損はありません。


■　心配いらない下腹部痛

・月経痛
まず、当たりまえといえますが、月経前や月経中の痛みは、気にする必用がありません。ほとんどの女性が経験したこたと思われる。独特の痛みですね。

症状？ですが、　月経ぼ始まる数日ほど前から、下腹部が重くなったり痛みを感じます。そうした生理周期を把握している方も数多いでしょうし、月経が原因の下腹部痛ということは、、すぐ判断できるはずです。

・便秘痛
便秘が原因になっている下腹部痛も、ある意味女性の痛みです。何日も便が出なかったり、出ているつもりでもお腹に違和感を覚える。そういった症状です。腸内環境の不調が続けば、お腹がポッコリと出たり、我慢できないような痛みを下腹部に感じるケースもあります。

・食あたり
食あたりを起こしたときは、一時的に下腹部に激しい痛みを感じることがあります。食あたりでは、下腹部の痛みだけでなく、吐き気・寒気・嘔吐・食欲不振など症状が出る場合が多い。また、同じ物を食べた人が一斉に症状を訴えることもあり、原因がはっきりしていることも珍しくありません。


ほとんどの場合、数日の休養で症状が治まるものです。
あまりにも酷い場合には、病院でみてもらいましょう。

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初期の妊娠痛と生理痛の違い

■　初期の妊娠痛と生理痛の違いって？


女性の身体はデリケートだけでなく、ときには変化するもの。
下腹部の痛みも、状況によって意味が異なったりします。


「　下腹部が痛い・・・いつもの生理痛？　」

そう思っていたら妊娠していたなんてこともあります。
痛いと感じた原因が生理痛ではなく”妊娠超初期症状の下腹部痛”だったという話です。

一生のうちで、何度も体験権することはない痛み。勘違いも止む得ませんね。
そこで今回は、生理痛と妊娠超初期症状の下腹部痛との違いを説明していきます。


まず、生理痛の時に下腹部が痛む原因について。生理前には子宮内膜から、子宮の収縮を促すプロスタグランジンが多く分泌されます。このプロスタグランジンの分泌は子宮が収縮するので、下腹部に痛みがおこるのです。


○　妊娠超初期症状の下腹部痛

妊娠した「超初期」の段階で下腹部痛になる原因としては以下のことが挙げられます。

１　子宮が大きくなる
２　ホルモンバランスの変化
３　子宮の変化による痛み


・子宮が大きくなる痛み
受精卵が子宮に着床して妊娠すると、受精卵（子供）が成長していくために子宮がどんどん大きくなっていきます。とくに初期は子宮が変化するために妊娠超初期に下腹部が痛むことがあります。

・ホルモンバランスの変化による痛み

妊娠した女性の体内では、ホルモンが変化起こります。hCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）やプロゲステロン（黄体ホルモン）が多く分泌されるようになるため、下腹部痛を引き起こるのです。

妊娠では、子宮が拡大・収縮することが下腹部痛の原因となります。下腹部痛は生理痛に似ているので、区別がつきにくい。そのため「生理かなと思っていたら妊娠していた」ということが起こります。痛みのパターンはそれぞれですが、次のような口コミが参考になるｋじゃもしれません。

　生理でもないのに生理痛のような痛みが２日ほど続いた。
　下腹部に針で刺したような痛みがあった。
　高温期の間に恥骨痛があり、ズキズキと痛んだ。
　生理予定日一週間くらい前から、1日に数回下腹部に激痛が走った


○　妊娠超初期に避けるべきこと


さて。そんな紛らわしい痛みですが、妊娠していた場合でも下腹部痛自体は問題ありません。しかし、妊娠に気づかずいると後々大変なことになるかもしれません。この期間に無茶をしてしまうと、流産や異常妊娠の可能性があるからです。

流産にならないためにも、痛みに耳を傾けましょう。
妊娠超初期に避けるべきポイントは以下のようになります。

　激しい運動
　過度な疲労やストレス
　お腹に力を入れる動作
　お腹を揺らす動作

「お腹を揺らす動作」というのは、普段の何気ない動きでもおこります。たとえば、階段の昇り降りを頻繁に行うのは危険です。同じ理由で走ったりするのもダメです。


○　痛み以外の妊娠判定

妊娠超初期症状の下腹部痛は、生理痛との区別がつきにくいことが分かってもえたと思います。痛みだけでは判定が困難なので、ほかにも妊娠超初期症状がないか？チェックすることが大事です。

　からだがだるい
　おりものの量が増える
　胸が張る
　頻尿になる
　便秘や下痢気味になる


思い当たることがあったでしょうか？
こうした妊娠超初期症状の知識を持っておけば、妊娠に早く気付くことができます。少しの知識の差が、流産や異常妊娠を避けるキッカケになるかもしれません。下腹部に痛みを感じたなら、妊娠の可能性も考えてみましょう。

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