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下腹部の張りで疑われる病気とは 1 [下腹部の痛み]

■ 下腹部の張りで疑われる病気とは 1


違和感とまでは言わないありきたりな感覚の中にも、怖い病気が隠れている可能性があります。

よくある、お腹の張りやガスが溜まるような感じは、誰もが感じたことのあるものです。女性であれば、生理痛によって、下腹部の痛み・膨張感が珍しくない。毎月のように経験する女性も多いのではないでしょうか。

そんな下腹部の張りですが、馴染みであるがゆえ、恐ろしい病気元になっていても気づかないことがあります。下腹部の膨満感という症状を呈する病気の中には、命に関わるようなものもあるんです。

「お腹の張りなんて、いつものこと」

そんな軽視は危険です。気になるならすぐに受診してください。


■ 緊急手術が必要なこともある腸閉塞

腸閉塞という病気があります。病名だけなら耳にしたことがあるかと思います。字面から「腸が詰まってしまう病気かな?」という予測はつきますが、実際はどんな病気なのでしょう。


・腸閉塞とは

腸閉塞は「イレウス」とも呼ばれます。腸液やガス、便などが正常に通過できずに腸内に溜まってしまい、その結果腸が捻じれたりしてしまう状態のことです。すぐにでも病院の処置を受けないと、最悪、死に至ることもある病気です。

腸にガスなどが溜まることで命を落とす。極論すれば、ガマンしたオナラで死亡とわけですが、いったいなぜ、そんなことになってしまうのでしょうか?


 腸内容の貯留により腸内圧が進むと、腸管壁の血管が圧迫され血行障害を起こします。腸管は浮腫んで、腸液やガスなどの吸収が障害されます。さらには腸管内の腸内細菌が異常増殖、それと共に毒素も産み出されます。それらが腹腔内や血中に移行することで敗血症をおこします。膨満した拡張小腸によって横隔膜が押し上げられ、呼吸機能も低下。腹部の大血管も圧迫されて静脈の流れが障害だれて、心臓や腎臓の機能も悪化していきます。


腸内におこった異変により、血液や肺、心臓や腎臓という重要な臓器にまで異常をきたしてしまうわけですね。さらには、嘔吐などの症状も伴うため、激しい脱水症状が引き起こされてしまうことがあります。

いかがです?

腸閉塞によって死に至るプロセスには、こうしたメカニズムがあるのです。腸閉塞の疑いがあるなら、すぐに病院へ行くことが大切だと分かってもらえたと思います。



・腸閉塞の種類

腸閉塞には、色々な様態があります。大きく分けると、ただ腸内に詰まりが起きているだけの腸閉塞と、締め付けが起きてしまう「絞扼性イレウス」とがあります。

その絞扼性イレウスの中にも、複数の状態があります。腸の状態によって、「結節形成」「嵌頓(かんとん)」「腸重積」など、様々な呼び分けがされています。絞扼性イレウスを起こしてしまうと、緊急手術が必要になります。急激に全身の状態が悪化するため、一刻も早い対処が重要です。


・腸閉塞の原因

とても怖い腸閉塞ですが、次のようなことが原因になります。

 開腹手術後の癒着や炎症
 大腸がん等、腸の病変
 誤飲や消化不良
 腸の神経の異常


もっとも多いのが術後の影響。病気の種類にかかわらず、開腹手術をすると、腸同士や腸と腹壁が癒着を起こします。癒着も軽度ならば問題ないのですが、癒着部分が捻じれたり締め付けられたりしてしまうと、腸閉塞になるのです。

このような腸の捻じれや締め付けは、腸の病気によるものだけでありません。異物を飲み込んでしまったり、消化の悪いものを大量に食べて腸内に停滞してしまっても生じろことがあります。それでも可能性が高いのが開腹手術後に起こる腸閉塞。手術をした後は注意が必要なのです。

以下の症状があるのなら迷わず受診しましょう。


・腸閉塞の症状

腸閉塞の典型的な症状は、嘔吐・下腹部痛・下腹部の膨満感 です。

多くのケースで、こうした症状が急激に起こります。突如として激しい腹痛や膨満感が現れ、いったん治まり、また痛みが来ることを繰り返すという特徴があります。

吐しゃ物にも特徴があります。最初のうちはよくある胃液や胆汁などですが、それらを吐き切ってしまうと、腸に詰まっているものが出てきます。それは、便のような見た目や悪臭のする吐しゃ物になります。

絞扼性イレウスでは、激しい腹痛や嘔吐が続いて顔面蒼白となり、発熱や冷や汗などの症状も見られます。もしも、このような症状あるのなら、すぐにも救急車を呼んでください。

・腸閉塞の治療法

腸閉塞の治療は基本的に、絞扼性イレウスとそれ以外の腸閉塞とで、方法が異なります。絞扼性イレウスでは開腹手術、それ以外の腸閉塞では点滴・抗生物質の投与が主な治療です。

さほど重症ではないなら、手術をしなくても、薬物治療やイレウス管(細長い管)を入れて腸内のガスなどを出す処置をするだけで回復します。

これらの処置でも回復が見られない場合や、絞扼性イレウスでは、開腹手術が必要となります。ただの下腹部の張りならいつものことと思ってもいいですが、激しい腹痛や嘔吐も出てきたら、早急に病院へいくべきです。

タグ:下腹部 病気
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症状から調べる病気とその原因
男性も下腹部(下っ腹)に痛みや違和感を感じますが、とくに女性はより多くの病気や症状を抱えてます。 腰痛鈍痛や張り、左下や右側。原因は便秘によるガス(おなら)の溜まりすぎのや下痢といった日常的なことや、妊娠初期のおめでたい話しだけではありません。子宮や卵巣にまつわるガンや重い虫垂炎などもいるいろ考えられるのです。生理のとき多すぎる出血、吐き気や頻尿、血便や腰痛など。中にはあまり関係のない症状がじつは下腹部の異常がもたらしているこもあります。

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